2022
10.18


同窓会とは、初恋が終わるための儀式だ。僕はそう思う。

小学校の頃の僕は冴えない奴だった。
「おとなしい子ども」といえば聞こえはいいが、いわゆる陰キャってやつだ。
それでもあの頃は、僕にとって輝きにあふれた毎日だった。
クラスのみんなと仲が悪かったわけではないし、もちろん、好きな子だっていた。
その好きな子も、たぶん僕のことが好きだったと思う。

だがそこは冴えない**

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